こんにちは。理事の相田です。
ただいまミャンマーに来ています。2014年11月からミャンマーでの仕事が始まり、今回で7回目の訪問です。滞在先はミャンマー中東部、タイ国境に接するカヤー州のロイコーという町です。
ここでは日本にゆかりのあるさまざまなものに遭遇します。カヤー州には日本が戦後補償で建設した水力発電ダムや通称「ジャパンブリッジ」と呼ばれる橋があります。またこちらで使われている多くの車は日本からの中古車で、車に「○○株式会社」や「▲▲幼稚園」といった塗装が施されたまま利用されています。そして、日本語を話す人にもしばしば出会います。
2回目の出張に来ていた2015年2月、レストランで食事をしていた時に、「あなたは日本人ですか?」と声をかけてきたのがインジンでした。当時彼女は、外国人技能実習生として日本で働くべく、日本語を勉強していました。お互い年齢も近く、住まいも近かったことからすぐに親しくなり、ロイコーを訪問するたびに彼女に会い、ミャンマー語を教えてもらったり、現地のおいしいものを紹介してもらいました。2016年春、インジンは日本にやってきました。3か月間の語学研修ののち、今は東京近郊にあるコンビニのお弁当などを加工する工場で働いています。朝から晩まで立ちっぱなしの作業で、仕事はなかなか大変そうです。
日本に住む多くの人の生活に欠かせないものとなったコンビニですが、その便利さを見えないところで支えていたのは、インジンのような外国から出稼ぎにやってくる人たちでした。コンビニの商品をはじめ、スマートフォン、そしてダイヤモンドなど、さまざまな形で私たちの生活は世界と密接につながっていることに改めて気づかされます。
インジンは、3年間日本に滞在予定で、その間ミャンマーに帰る予定はありません。ロイコーに滞在中、私はインジンの身代わりと称し、彼女の分まで毎週末インジンのお母さんにご馳走になっています。
冒頭写真:ロイコーの街並み