【団体名】

特定非営利活動法人 ダイヤモンド・フォー・ピース(Diamonds for Peace)
ダイヤモンド・フォー・ピース パンフレット【和文】

【所在地】

日本
〒247-0007 神奈川県横浜市栄区小菅ケ谷1-2-1
地球市民かながわプラザ NPOなどのための事務室内

リベリア
Francis Lewis Estate,  Kakata, Margibi County, Liberia

【連絡先】

E-mail: info★diamondsforpeace.org (★を@に変えてください)
Tel: 050-6863-3111

【役員】

代表理事     村上 千恵
副代表理事 山岸 真希
理事    川合 朋音
理事    田中 謙二
理事    澁谷 郁夫
監事       柚木脇 千穂

【沿革】

2014年5月     任意団体として活動開始
2015年3月     横浜市にNPO法人設立
2016年11月   リベリア現地法人設立
2017年4月     リベリア政府による現地NGO認証
2019年4月     経済協力開発機構(OECD)責任ある鉱物サプライチェーンに関する市民社会団体ネットワークに参加
2019年6月     国際連合経済社会理事会(ECOSOC)特殊協議資格取得
2020年4月  米国のNPO、エンパワメント・ワークス (Empowerment Works)とフィスカルスポンサーシップ協定書を締結
2020年12月   リベリア共和国組合開発庁(Cooperative Development Agency)と協働に関する覚書を締結

【活動分野】

  • 啓発:現在のダイヤモンド取引における問題や課題の啓発
  • 自立支援:アフリカをはじめとする途上国における、ダイヤモンド関連労働者の労働環境改善・社会的地位向上支援
  • 緊急支援:上記の活動対象国において災害、疫病が発生した場合の緊急支援

【活動対象国】

リベリア、日本(2022年現在)

【採択実績】

2023年4月 地球環境基金 フロントランナー助成(2年目)
「リベリア共和国手掘りダイヤモンド採掘地域における環境保護と収入向上の両立モデル構築事業」
2022年4月 地球環境基金 フロントランナー助成
「リベリア共和国手掘りダイヤモンド採掘地域における環境保護と収入向上の両立モデル構築事業」
2022年1月 世界銀行EGPS信託基金手掘り採掘コミュニティ対象COVID-19緊急支援助成金
「リベリア共和国ダイヤモンド原石評価基礎研修事業」
2021年5月 地球環境基金 はじめる助成
「リベリア共和国手掘りダイヤモンド採掘地域における環境保護活動のための基盤整備事業」
2021年4月 2021年度TOYO TIREグループ環境保護基金
「環境保護による収入向上モデル強化事業」
2021年1月 公益信託アフリカ支援基金(一般社団法人アフリカ協会)
「リベリア共和国における手掘りダイヤモンド採掘労働者組合の組織力・事業推進力強化事業」
2020年12月 世界銀行EGPS信託基金手掘り採掘コミュニティ対象COVID-19緊急支援助成金
「リベリア共和国手掘りダイヤモンド採掘コミュニティの強靭性(レジリエンス)向上事業」
2020年4月 2020年度TOYO TIREグループ環境保護基金

「環境保護による収入向上モデル構築事業」
2019年12月 Panasonic NPOサポートファンド for アフリカ2019
「欧米圏におけるコアな支援者を増加させるオンライン・オフライン広報基盤の強化及び評価制度設計」事業
2019年2月 一般財団法人日本国際協力システム(JICS) NGO支援事業
「ボランティア・サポーター会員・法人会員増加のための基本広報ツール拡充」事業
2018年12月 Panasonic NPOサポートファンド for アフリカ2018
「欧米圏における潜在支援者をアクティブな支援者に転換するオフライン広報基盤の強化」事業
2018年7月 THE BODY SHOPニッポン基金
「手掘りダイヤモンド採掘労働者たちの組織力を高めるためのチームビルディング研修プログラム開発」事業
2017年12月 Panasonic NPOサポートファンド for アフリカ2017
「英語ウェブサイトの再構築・コンテンツ強化による欧米圏支援者の獲得」事業
2017年4月 よこはま夢ファンド組織基盤強化助成金
「事業拡大に向けた資金調達のための運営面および広報面の基盤強化」事業
2016年7月 LUSH Japan チャリティバンク助成金
「手掘りダイヤモンド採掘労働者自立支援プロジェクト詳細設計のための現地調査」事業
2015年3月 ジービーパートナーズ NPO経理支援「GBの手」第1回支援先

【団体名について】

当団体名「ダイヤモンド・フォー・ピース (Diamonds for Peace)」は、直訳すると「平和のためのダイヤモンド」になります。

では、ピース(平和)とは何を意味するのでしょう?
単に戦争や内戦が起こっていない状態のことでしょうか?

私たちは、ピース(平和)とは、「人が人としての尊厳を保っている状態」のことだと考えています。つまり、物理的に戦争や内戦が起こっていない状態のことではなく、誇りを持てる仕事をし、家族を養い、子どもに教育を受けさせることができ、自らの自己実現を追求できる状態がピース(平和)であると考えています。

私たちが考えるピース(平和)を実現するためのダイヤモンド、という意味を込め、団体の名称を「ダイヤモンド・フォー・ピース (Diamonds for Peace)」としました。

【目指す社会(ビジョン)】

ダイヤモンドが人道・環境配慮の上、採掘・カット・製造されることが当たり前の社会

【使命(ミッション)】

  • ダイヤモンドのサプライチェーンにいる労働者の労働環境改善・社会的地位の向上を図ること。
  • ダイヤモンド業界における取引が、道徳的で公平なものになるよう働きかけること。
【重要】
当会は、ダイヤモンド業界やジュエリー業界を糾弾したり、もしくは天然ダイヤモンドを市場から排除する意図で活動しているわけではありません。
当会は、これらの業界の改善を支援及び促進するために活動しています。

【バリュー(大切にしたいこと)】

  • 日本側、現地側を問わずDFPに関わる皆が成長していける関係を大切にする。
  • 人種、肌の色、宗教、性別に関わらず、互いを一人の人間として尊敬しあう。
  • みんなの笑顔を大切にする。
  • 活動を通してダイヤモンドのようにお互いを磨き合い、自分も光って輝く。

【ポリシー(行動規範)】

  • 現地の文化や伝統の多様性、意思を尊重し、現地の人々のニーズに適した支援を行う。
  • プロジェクト最終受益者の自立支援につながる活動を行う。
  • 支援者に対し、活動者の顔が見え、人のぬくもりを感じられるような対応をする。
  • 環境に配慮した活動を行う。
  • 既存の手法にとらわれず、自由な発想を持って、課題に取り組む。
  • 支援者のプライバシーを守り、個人情報の保護に努める。
  • 支援金(寄付、助成金等)を効果的に使用し、明確な事業報告・会計報告を行う。
  • 関心の程度に関わらず、様々な層の人々がダイヤモンド・フォー・ピースの取り組む課題を知ることができるような情報発信を心がけ、共感、信頼を得られる活動をする。

【決算・事業報告書】

当会の報告書(事業報告書、活動計算書)は下表のリンクをクリックするとダウンロードできます。

2022年度 第9期事業報告書 第9期活動計算書
2021年度 第8期事業報告書 第8期活動計算書
2020年度 第7期事業報告書 第7期活動計算書
2019年度 第6期事業報告書 第6期活動計算書
2018年度 第5期事業報告書 第5期活動計算書
2017年度 第4期事業報告書 第4期活動計算書
2016年度 第3期事業報告書 第3期活動計算書
2015年度 第2期事業報告書 第2期活動計算書
2014年度 第1期事業報告書 第1期活動計算書

【ダイヤモンド・フォー・ピース(DFP)が貢献する持続可能な開発目標(SDGs)】

 目標1:あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

DFPは、ダイヤモンドのサプライチェーンの末端にいる採掘労働者や採掘権保有者が貧困から抜け出し、自立するための支援を行っています。

目標5:ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る

DFPは、採掘者の組合に女性組合員を増やしたり、当団体が実施する活動に女性を巻き込むなど、ジェンダーの平等を推進しています。

目標6:すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する

DFPは、活動対象地の人々から依頼のあった場合には、対象地に安全な水を供給するための井戸の設置や公共トイレの設置に協力します。

 目標8:すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワークを推進する

DFPは、途上国(特にアフリカ)のダイヤモンド産出国が、ダイヤモンドという資源を用いて持続可能な経済成長を図れるよう、また、弱い立場にある採掘労働者が搾取されなくなるための支援を行っています。

目標10:国内および国家間の不平等を是正する

DFPは、手掘りダイヤモンドのサプライチェーン上の関係者間の不平等を是正するための取組を行っています。

 目標12:持続可能な消費と生産のパターンを確保する

DFPは、ダイヤモンドの購入がサプライチェーンにいる誰かを搾取しないこと、持続的な採掘・カット・製造のパターンを構築するための支援を行っています。

目標13:気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る

DFPは、リベリアの活動対象地で温室効果ガスを吸収する森林を増やすため、植林を推進します。

目標15:森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る

DFPは、活動対象地域の組合員や村人が自然環境(特に彼らの地域にある森林や河川)および生態系を守ることの重要性を理解し、環境を守るための活動を行う支援を行います。さらに、環境を守ることが彼らの経済的利益になる仕組みを構築します。

目標17:持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、 グローバル・パートナーシップを活性化する

DFPは上述した目標の達成を、関係国政府(機関)、公益団体、民間セクター、教育機関等、多くのパートナーと共に推進します。

【理事略歴】

村上千恵(代表理事)

学習院大学経済学部経営学科卒業、ジョージワシントン大学大学院国際開発学修士課程修了。
ハイチ共和国にてローカルコンサルタント、JICAラオス事務所、広告代理店、ビジネスコンサルティング企業等の勤務を経て、2009年~2011年ケニアにてJICA専門家として活動。自身に贈られた婚約指輪をきっかけに、ダイヤモンドの裏の問題に気づく(零細採掘労働者の極度の貧困、児童労働、強制労働、暴力、紛争ダイヤモンド、環境破壊など)。ダイヤモンドの裏の問題解決に貢献できないか考え、フェアトレードの手法が使えるのではという結論に辿り着く。これらの問題を解決するための組織として、ダイヤモンド・フォー・ピースを創業し、活動を指揮する。

山岸真希(副代表理事)

京都大学農学部卒業、京都大学大学院森林科学科修了。2022年3月グロービス経営大学院にてMBA(経営学修士)取得。
大学院卒業後、国際協力事業に従事。スリランカ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、フィリピン等の紛争影響国において、経済活動を通じた地域の安定化に取り組む。
経済活動を通じた平和の実現には、紛争影響下にある国・地域における活動だけではなく、経済で繋がる世界全体での課題解決が必須と考え、グローバルサプライチェーンに携わる主体間の富の公平は配分の実現に注力する。これを実践するダイヤモンド・フォー・ピースの活動に共感し、2020年より活動に携わる。

 

澁谷郁夫(理事)

大宮高等技術専門学校(建築科) 卒業。
木造建築大工として約 20 年、新築・リフォーム会社に勤務。以後、アフリカに進出している資源開発を行う企業にて現場施工、管理業務に携わる。2011 年から⻄アフリカ・リべリア共和国に 8ヶ月間、金採掘企業で現地採掘スタッフと寝食を共にする。
2016 年から北アフリカ・スーダン共和国で資源開発企業の現場採掘管理者として、約3 年間従事。 主にジャングルや砂漠地帯において、鉱山労働者の環境問題や生活様式を経験。2019 年 4 月スーダン在住時、クーデター勃発により急遽帰国。現在、環境エネルギー開発事業に参画中。

川合朋音(理事)

中央大学法学部国際企業関係法学科卒業。
大学卒業後、民間の財団法人に勤務。日本における市民社会、フィランソロピーの推進に関わる事業に従事し、国内外企業、企業財団の日本における企業市民活動や助成金プログラムの運営などのNPO支援事業のコンサルティング業務、調査・研究事業を担当。また、グローバル課題(保健、医療、感染症等)に関する調査・研究事業に従事した。
ダイヤモンド・フォー・ピースの立ち上げから関わる。

 

田中謙二(理事)

明治大学法学部法律学科卒業。
大学卒業後、食品製造業の経理部勤務を経て税理士法人に転職。一般企業の他、スポーツ団体や国家資格試験を運営する団体など、様々な公益法人の会計税務を担当。
現在は税理士事務所を開業し、一般企業の他、数多くの社会起業家や非営利団体の支援を行っている。
また、自然体験活動を通じ「子供たちの生きる力を高める」ことを目的としたキャンプ場を軽井沢に起ち上げ、その経営に従事している。

 

 

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