リベリア事務所の設備、オフィス家具、モーターバイク

ダイヤモンド・フォー・ピース・リベリアは、フェアなダイヤモンドを推進し、手掘りダイヤモンド採掘労働者の自立支援を行うために設立された現地NGOです。当団体はカカタ市に小さな事務所を保有し、リベリアで活動を運営しています(カカタ市はリベリアの首都モンロビアから車で約1時間のところにあります)。

この事務所は2017年1月に設置されました。事務所はカカタ市マンディゴクォーター1番街に位置する、J.M.コリーズヤードのワンルームのオフィススペースです。当初、事務所には家具がほとんどなく、スタッフは事務所で使用するために私物の椅子や小さなテーブルなどを自発的に提供していました。活動のための移動も、一苦労です。私は、コーディネーターとして現場を訪れる際に乗り合いバス・タクシーを利用していました。でもそれは、とても不便でした。いつも道路は大渋滞で、ちょっとした活動を行うのにも数時間かかっていました。田舎のダイヤモンド採掘地域に移動する時は、バスやタクシー乗り場で長時間待たなければならず、到着までに何時間もかかりました。乗り合いバスやタクシーは、乗り場で待っていても乗客が満員にならないと出発してくれません。このような状況は、活動を行う上でとても大変でした。

事務所内のDFPLコーディネーター

しかし、今では状況は改善しました。リベリア事務所は、机、椅子、本棚、コンピューター、プリンターを所有する団体になったのです。私たちは現場での活動を行うためにスズキのバイク1台も所有しています。事務所はまだ改善しなければならないことがたくさんありますが、ダイヤモンド・フォー・ピースのクラウドファンディングプロジェクトの前に比べれば、はるかによくなりました。事務所内の設備によって、すべての書類を適切な場所に配置することができ、活動をスムーズに運営することができています。事務所に設備を備えるために使われた資金は、クラウドファンディングプロジェクトを通して、日本の個人資金支援者のみなさまによって寄付されたものです。クラウドファンディングで得た資金の大半がスズキのTF125オフロードモーターバイクの購入に使われました。バイクの購入は私たちの活動を大きく後押しし、私たちの直面していた大きな課題の1つを解決してくれたのです。私は現在、バイクを使って各地を移動し、スムーズな活動を行うことができています。

 

バイクの購入には税金という課題がありました。NGOとして、私たちは免税でバイクを調達しようとしました。免税はリベリアで活動するNGOの特権の一つなのです。しかし、リベリア政府の規定によると、購入までに免税ステータスの申請と取得を行わなければならず、それには複数の書類の提出が必要でした。NGOの定款、事業登録証明書、認証証明書、年間活動報告書、最新の従業員名簿、リベリア国家歳入庁への所得税支払証明書です。これらの書類を提出し、納税完了証明書を取得した後、私たちは免税ステータスを申請しました。このプロセスはかなり大変で、時間もかかりました。

 

さらに、購入についてもう一つ課題がありました。どの会社から購入するのが妥当なのかの選択です。バイクの調達や各々の会社のアフターサービスを含むすべての条件を明確に理解するため、三社から詳細な見積もりを入手することになりました。それぞれの会社から見積書を取得しなければならず、時間がかかりました。その後、私たちは免税でモーターバイクを購入する会社を最終的に決定しました。リベリア国家歳入庁は、販売会社の現在の納税完了証明書と輸入商品売渡証を含む、複数のその他書類と一緒に免税ステータスを得るための申請書を提出することを求められました。私は、納税完了証明書と輸入商品売渡証を他者に渡すことを拒否した販売会社に必要書類を提出するよう説得しなければなりませんでした。

 

今回のバイク調達に際して、商品を買う時には多くの販売会社から見積書を取得することが、より良い決断をする上で大切であると実感しました。そのことで、購入者は商品の仕様や販売に付随するアフターサービスをより理解することもできます。それに、商品の販売価格についても、交渉できる余地があることも学びました。

DFPLが新たに購入したバイクに乗ったコーディネーター

リベリアで日々の活動を担当するコーディネーターとして、私はダイヤモンド・フォー・ピースのクラウドファンディングプロジェクトに参加して下さったみなさまに深く感謝しています。みなさまの支援によって、私たちは前進することができました。どこかに移動するために6時間以上もタクシーやバスを待たなければならなかったことを想像していただければ、その問題が解消された今、いかに私たちが皆さまからの支援に感謝しているか、おわかりいただけるでしょう。

本当にありがとうございました!引き続き暖かい応援をよろしくお願いいたします。

冒頭写真:DFPL事務所内の様子(DFP所有)