2019年1月10日(木)青山学院大学の一般教養科目「フランス文学特別講義」にて、代表理事の村上が「みんなでつくる持続可能なダイヤモンドのサプライチェーン」と題する講義を行いました。ダイヤモンド・フォー・ピース活動開始のきっかけが自身に贈られた婚約指輪だったこと、アフリカにおいてダイヤモンドが紛争の資金源となる問題、極度の貧困を理由とする児童労働、人権侵害、環境破壊等について、動画も用いて説明しました。また、フェアトレード全般の概念や基本的な要件についても学生のみなさんに知って頂く機会となりました。
原料-加工-製造-消費過程を表すサプライチェーンの中で、最川下にいる消費者が最も力を持っています。ダイヤモンド業界は、多くの消費者が人権・環境配慮して採掘・カットされたダイヤモンドを欲するようになれば、現在の不透明なサプライチェーンの問題を解決しなければなりませんが、現在そのような消費者の数が少ないため、業界が変わるきっかけにはなっていません。ダイヤモンドを買う際にお店で、そのダイヤモンドがどこから来たものなのか、鉱山やカット工場の労働条件はどのようなものか尋ねる必要があることをお伝えしました。そのような質問をする消費者が多くなれば、ブランドや業界は顧客の信用を得るため、上述した問題を解決する動機になります。
また、現在ダイヤモンド・フォー・ピースは、英国のバース大学が制作した手掘りダイヤモンド採掘者や関係者の声からなるドキュメンタリー短編映画の日本語字幕制作を行っています。その予告編も視聴して頂きました。
頂いた感想をいくつかご紹介します。
ダイヤモンドは高級品である。なのにダイヤモンド採掘をしている人たちは、裸足で歩き、ペラペラのTシャツを着ている。まさに、真逆の服装である。その人たちの声を聞かずして、ダイヤモンドを身につけても良いのだろうか?ダイヤモンドという宝石をもし自分が身につける時がきた時、彼らのことを決して忘れてはいけないと強く思った。
ダイヤモンドの考え方が変わった。輝かしいうらやましい良いもの→多くの人々の血のにじむような努力の結晶。
熱心に講義を聴いて頂いた学生のみなさん、ありがとうございました!
2月2日(土)には、よこはま国際フォーラムに出展し講義も行う予定です。ご興味がある方は是非足を運んでいただけると幸いです。
お得な事前申込はこちらからどうぞ:http://yokohama-c-forum.org/wpforum/