ウェビナー「人と技術と未来を育むカカオ発酵研修実施報告会」開催報告

 

特定非営利活動法人ダイヤモンド・フォー・ピース(DFP)は2026年1月13日、ウェビナー「リベリアで”チョコのタネ”をまく!? 人と技術と未来を育むカカオ発酵研修実施報告会」を開催しました。今回の報告会は、リベリア・キャンプアルファ村で2025年11月に実施したカカオ発酵基礎研修の内容と成果を広く共有することを目的としました。現地で技術指導をしていただいた、ちょこれいじ氏を講師に迎え、チョコレート業界や国際協力業界の方々を中心に34名の方に参加いただきました。

ウェビナーの録画はこちらからご覧いただけます:

https://youtu.be/9qunNe_zrTo?si=RyqHmY-PLqzvI5yg

 

まず冒頭で、DFPの活動紹介と本研修の背景について説明しました。本研修は、カカオ豆の付加価値向上につながる発酵技術の普及を目的として企画されました。リベリア・キャンプアルファ村ではカカオ生産が行われている一方、発酵や品質管理に関する基礎的な技術が十分に共有されておらず、これまで天日干しのみを行ったカカオ豆が低い値段で販売されてきたという課題がありました。こうした状況を踏まえ、現地組合からの要請に基づき、本研修を実施しました。

続いて、リベリアのカカオ生産に関するクイズを出題しました。クイズでは、カカオの主な生産地やリベリアのカカオ生産量、リベリア政府がカカオ生産量向上に向けて実施している政策などを取り上げ、リベリアが今後カカオ生産国として成長していく可能性を示しました。

研修報告では、DFP代表理事の村上がモデレーターを務め、カカオの発酵プロセスの基本から、研修で重点的に扱った技術的ポイントについて、ちょこれいじ氏が写真や動画を交えて解説しました。発酵中の温度管理や日数の調整、混ぜ方などが、カカオの最終的な風味や品質に大きく影響することを示し、研修の中で具体的にどのような工夫を行ったのかについて詳しく紹介しました。また、発酵の進行によってカカオの見た目や香りがどのように変化するのかについても、実際の観察例を用いて説明しました。

写真:ちょこれいじ氏による研修報告の1スライド

また、今後の課題として、雨天時の発酵・乾燥管理や収穫量が増加した場合の対応、さらに発酵したカカオを適切な価格で買い取るバイヤーの確保などが挙げられました。

Q&Aでは、参加者から多くの質問が寄せられました。「理解や実践が難しいと感じた部分はあったか」「発酵後のカカオの流通経路はどのように形成されているのか」といった具体的な質問に対し、現場での手応えや課題意識が共有されました。

DFPでは今後も、現地でのフォローアップを継続的に行い、発酵が適切に実践されているかを確認しながら、研修内容の定着を図っていく予定です。また、発酵技術の安定化を基盤として、生産規模の拡大や品質のさらなる向上にも取り組み、現地組合の付加価値の高いカカオ生産につなげていきたいと考えています。

 

冒頭画像:リベリアでのカカオ発酵研修の写真を基に当会作成