出廷の日

【2015年3月26日 マカ・アンゴラ】

厳重な警備体制の中、ラファエル・マルケス・デ・モライス氏の裁判が2015年3月24日、アンゴラの首都ルアンダで始まりました。
初公判の場において、モライス氏は自身への新たな罪を初めて知ることになり、これらについて正式な通知を全く受けていませんでした。裁判は4月23日まで延期され、モライス氏と弁護人には新たな罪の正式な通知とその内容の精査のために猶予が与えられました。

この裁判は当初、8件の名誉棄損罪を巡って争われていました。

モライス氏が2011年に、民間警備会社のテレサービスおよびダイヤモンド採掘会社ルマンヘ(ダイヤモンド採掘業の合弁企業であるクアンゴ鉱山会社(SMC)の一社)を所有している9人の軍の将官に対して行った告訴がきっかけとなり、反訴されたのです。

彼は、2011年初めにポルトガルで自身の著書「ブラッド・ダイヤモンド~アンゴラの腐敗と拷問」(日本語版未発表)を発表し、ダイヤモンド採掘地域における拷問と殺害に関する証言に基づき、将官に対して訴訟を起こしていました。

検察側は、モライス氏が国際社会に意図的に偽りを記した著書を出版したとして、彼に対して15の名誉棄損罪を新たに追加しました。モライス氏も弁護人のルイス・ナシメント氏とデビッド・メンデス氏も新たに追加された罪について知りませんでした。

モライス氏が司法長官に提出した軍の将官に対する告発は「SMCを構成している合弁企業は拷問と殺人を日常的に行う中心的な存在であり、それは地域住民や末端のダイヤモンド採掘労働者のコミュニティを奪ったことに対する犯罪行為だ」と言及しています。SMCのダイヤモンド採掘地域で警備を行っている会社、テレサービスは、記録されている虐待行為に直接的に責任があります。しかし、司法長官はそれらの告発を事実無根と判断し、申し立てを棄却しました。

一方、軍将官側はポルトガルでモライス氏を名誉棄損罪で刑事告訴しました。ポルトガルの首都リスボンの裁判所は2013年2月、原告および被告側による証拠を考慮した上で、原告側の訴えを退けました。被告側であるモライス氏の調査は慎重に行われていたこと、そして公共の利益のためであることが示されました。

次に将官はアンゴラの裁判所に告訴しました。将官側を率いているのは、国務大臣であり大統領府情報局長の「コペリパ」ことマヌエル・エルデル・ヴィエイラ・ディアス・ジュニア氏、そして彼の民間の仕事仲間であり、ダイヤモンド採掘会社2社のSMCやITM鉱業に所属している関係者でした。その他6人の将官は、カルロス・アルベルト・ヘンドリック・ヴァール・ダ・シウバ氏(アンゴラ軍参謀本部の監察官)、アルマンド・ダ・クルス・ネト氏(MPLA*議員)、「ンダル」ことアントニオ・ドス・サントス・フランカ氏(MPLA議員)、アドリアーノ・マケヴェラ・マッケンジー氏、ジョアン・バプティスタ・デ・マトス氏、ルイス・ペイレイラ・ファセイラ氏、アントニオ・エミリオ・ファセイラ氏でした。

*MPLA:アンゴラ開放人民運動(現与党)

【3月24日の初公判の様子】

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原告側のアルマンド・ダ・クルス・ネト氏(一番左)、アドリアーノ・マッケンジー氏、ヘンドリック・ヴァール・ダ・シウバ氏他。

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アドリアーノ・セルヴェイラ・バプティスタ裁判官は申し立ての内容が記載されている大量の書類を見ながら熟考しています。

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ムワカペンダ=カムレンバ氏とムワマルンド氏は出廷のためルンダ・ノルテ州から来ました。

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デビッド・メンデス弁護士(左)とルイス・ナシメント弁護士。

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被告席についている「ブラッド・ダイヤモンド~アンゴラの腐敗と拷問」の著者。

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若者の活動家および一部の将官側の人々。この写真は、一般市民らが締め出され、裁判が非公開の形で行われる前の様子です。

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フェルナンド・オリヴェイラ氏(右)率いる原告側の弁護人たち。

※本記事はアンゴラ非営利団体「マカ・アンゴラ」ウェブサイトに掲載されたものをDFPにて翻訳したものです。

原文:「A Day in Courtt」http://www.makaangola.org/index.php?option=com_content&view=article&id=11558:a-day-in-court&catid=28&Itemid=230&lang=en

 

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