リベリアの食べもの:GB(ジービー)とは

GB(ジービー)は、キャッサバから作られるリベリアの伝統的な食べ物の一つです。噛まずに『飲み込む』食べ物で、リベリア北東部のニンバ州に住むギオ族やマノ族の間で好まれている食品として広く知られています。元々、リベリアではこれらの民族しかGBを食しませんでしたが、今日の交通網の発達や人々の移動によって、現在は特に都市部の人々も好んでGBを食べています。

GBは、『飲む』と、炭水化物の性質により、ほぼ一日中空腹感を感じさせない、腹持ちのよい食べ物です。実際に、飲んだ人は、元気にその日を過ごしています。

GBは唐辛子のスープ、パラバソース(肉や魚、野菜を煮込んだスープ)、ヤシ油のスープといった様々なものと一緒に飲み込みます。これらのスープは、GBが喉を通りやすいよう滑らかに調理されています。

リベリアでは、様々な部族が特有の食物を好み、それぞれ独特な方法で調理します。例えば、リベリア北部ロファ州のバンディ族やロマ族は“トッポギー”が好物です。トッポギーは、食用ソーダとともに調理され、主に豆やビターボール(ナスを小さくしたような見た目で、あくが強く苦い)、唐辛子ともに調理します。ロマ族やバンディ族にとってのトッポギーは、ニンバ州のギオ族やマノ族にとってのGBと同じ、「ソウルフード」と言えます。

GBの作り方

キャッサバの皮を剥いて、茹で、日本で餅をつくように「臼」と「杵」のようなもので茹でたキャッサバをつき、丸めて皿に盛り付けます。調理したスープと共に出せば、GBを飲み込む準備の完了です。

GB
出来上がったGBを食べるリベリアの女の子たち