リベリア国アンダーソン村でダイヤモンドを採掘する老いた人々

2016年4月、リベリアのダイヤモンド・フォー・ピースのコーディネーター、サミュエル・G・コリンズは、マギビ州ボンマインロードのアンダーソン村にあるダイヤモンド採掘現場を訪れました。現地での仕事や生活、ダイヤモンド採掘以外の生計活動について、ダイヤモンド採掘労働者3名とその雇い主に話を聞きました。

*リベリアのダイヤモンドにかかわる人々については、以下のリンクをご覧ください。
http://diamondsforpeace.org/situation-artisanal-diamond-miners-liberia/

ダイヤモンド採掘労働者の雇い主へのインタビュー

Miner in Anderson
採掘歴56年の採掘労働者の雇い主

DFPコーディネーター:こんにちは。お元気ですか?

雇い主:ようこそお越しくださいました。

DFPコーディネーター:ダイヤモンド採掘労働者の活動-どのように働いて生活しているのか、お金を得るために他の活動をしているのか、そしてダイヤモンド採掘という仕事に対する情熱について知るために採掘現場を訪ねました。

雇い主:今年で私は採掘歴56年です。1960年代にロファブリッジ(グランドケープマウント州)でダイヤモンド採掘を始めました。ロファブリッジからダイヤモンドを求めて国内の他のダイヤモンド採掘地に移っていきました。今はこの年齢のため、自宅のあるカカタから遠く離れての仕事は持ちこたえられません。そのためここで働いています。

DFPコーディネーター:これまでずっとダイヤモンドの採掘によって収入を得ていたのですか?

雇い主:ダイヤモンドの採掘では、たいしたお金にはならず、裕福ではありませんが、カカタで自分と家族のために家を建てました。採掘の仕事による収入で、家族を養うことができています。

DFPコーディネーター:ダイヤモンド採掘による収益を、どのように雇っている採掘労働者に分配しているのですか?

雇い主:この採掘現場では、ダイヤモンド採掘労働者とその雇い主の分け前があります。例えば、ダイヤモンドの売り上げにより500米ドルが入ると採掘労働者達と私はそれぞれ250米ドルずつに分けます。私の取り分の中から20%を地主に支払います(注:採掘労働者達は、250ドルを労働者全員に分配します)。

DFPコーディネーター:現場で直面している制約や問題はありますか?

雇い主:現場には大きな課題はありますが、生きていくために毎日働かなくてはなりません。仕事は肉体労働です。この現場で全ての採掘労働者と私は毎日食べていかなくてはなりません。残念なことに、非常に大きな採掘穴を掘ったとしてもダイヤモンドを掘り当てるという望ましい結果に至らないことは多いのです。私たちは最新の機械を持っていませんし、水を汲み上げるための機械(採掘穴から掘った砂利を洗うために汲み上げた水を用いる)もありませんので毎日体力を使うのです。ダイヤモンドの有無を確認する機械もないため、私たちはいつも神にすがる思いで作業をしているのです。

DFPコーディネーター:農作業のような別の仕事での収入はありますか?

雇い主:いいえ。私には採掘作業が一番慣れています。この年齢になって他の仕事には興味がありません。若い時のように十分に体力がないことが唯一残念なのですが。しかし、頻繁にここ(採掘現場)にやって来ては、採掘労働者の近くにいるようにしています。ちょうど今は、足を痛めているので採掘労働者たちが働いているのをただ励ましています。

DFPコーディネーター:最後に一言どうぞ。

雇い主:はい、採掘現場はお金を産みますが、特に零細採掘労働者の場合は重労働を要求されます。私たちは重労働を通して国を支えています。機械、食料、そして採掘労働者の能力強化が必要です。能力強化により素人的な採掘からより効率的な採掘へと変わるでしょう。そのため人道支援団体や慈善家に、最新の機械や訓練への支援をお願いしたいです。

ダイヤモンド採掘労働者1へのインタビュー

DFPコーディネーター:どのくらいの期間採掘現場で働いているのですか?

採掘労働者1:採掘現場で働く兄たちを助け始めたのは私が14歳の時でした。採掘は私の長年の仕事です。仕事は好きですよ。60代になりましたが、今も現場で働いています。

DFPコーディネーター:長年の採掘の仕事で得たものは何でしょう?

採掘労働者1:採掘の仕事のおかげで家などの資産を得ましたが、リベリアの内戦で全てを失いました。90年代以前は、採掘で得た収入を使って自分の子どもたちやよその子どもの、教育の機会を支援していましたが、内戦後は人を助けることはできません。もう年ですし、若い頃のようにお金のために一生懸命働く体力はありません。今私がしているのは、死がやってくるまでの食料を確保するということだけです。

DFPコーディネーター:採掘以外の仕事で収入はありますか?

採掘労働者1:いいえ。採掘のみで生計を立てています。

DFPコーディネーター:他にお話したいことはありますか?

採掘労働者1:わざわざお越しくださりありがとうございました。私たちのような採掘労働者の現状を広めてくださるよう願っています。

ダイヤモンド採掘労働者2へのインタビュー

DFPコーディネーター:ご自身と採掘現場について教えてください。

採掘労働者2:私には妻と子どもがいます。この現場に来てしばらく経ちました。裕福とは言えませんが、毎日この仕事で家族を養うことはできます。

作業の手を止めてポーズをとる採掘労働者
作業の手を止めてポーズをとる採掘労働者

DFPコーディネーター:現在の収入はいかがですか?

採掘労働者2:ここには、固定給はありません。採掘労働者とその雇い主は一緒に働きます。ダイヤモンドの売り上げの50%を採掘労働者達がもらい、残りの50%は雇い主のものになります。つまり、私の収入はダイヤモンドの売上金額によってのみ決められます。

DFPコーディネーター:ダイヤモンドの売り上げがない場合、生活はどうされますか?

採掘労働者2:採掘の他、私の妻が地元で食料品を販売して家計の助けにしています。さらに農場では、キャッサバや他の作物を育てています。それらを食べたり、必要に応じて売ったりしています。

DFPコーディネーター:お話ありがとうございました。

採掘労働者2:わざわざ訪ねてきてくださりありがとうございました。あなたの訪問が、この採掘地に幸運をもたらすことを期待しています。

ダイヤモンド採掘労働者3へのインタビュー

DFPコーディネーター:採掘のお仕事についてお話してください。

作業に励む採掘労働者
作業に励む採掘労働者

採掘労働者3:私が採掘現場で働き始めたのはとても若い頃です。リベリア国内の採掘現場を渡り歩いてきました。今も仕事を続けています。

DFPコーディネーター:ダイヤモンド採掘以外の仕事はしていますか?

採掘労働者3:採掘以外の仕事はできます。例えば農作業をして収穫物を売ることもできますが、採掘の仕事の方が高収入なのです。農作業よりもすぐにまとまったお金が入ります。リベリアの内戦では私の家財に損害がありました。本来この年齢で現場仕事をするべきではないのですが。仕事は昔から今でも楽しんでいますよ。

DFPコーディネーター:現場のチームワークはいかがですか?

採掘労働者3:とても良いです。ダイヤモンド採掘労働者とその雇い主はそれぞれの役割と共同合意を理解しています。皆それぞれ家庭があることを認識しており、「公正」であることが、お互いが助け合っていく上で重要であると強く信じています。公正さがなければ、皆で何日もかけて働いて見つけたダイヤモンドを、誰かがこっそり持ち出すこともあるでしょう。

DFPコーディネーター:最後に一言お願いします。

採掘労働者3:今日は来てくださりありがとうございました。是非この現状を皆さんに伝えてください。私たち労働者の中で、ただ一人が50歳未満で、残りは50代より上です。今後も頑張っていきますが、成功のために訓練と経済的支援が必要です。

冒頭写真:アンダーソン村の採掘現場での作業風景

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