アフリカ衣装の日

リベリアの人々の装いやふるまいは、リベリア文化をもの語り、部族ごとに異なる道徳と社会規範を教えてくれます。しかしながら、都市に住むリベリアの人々の多くは、そのような文化的遺産を徐々に忘れ、西欧の文化に置き換えてしまっています。そして西欧文化の影響は、リベリアの伝統的なふるまいが守られてきた内陸部の人々にまで及んでいます。都市部で生まれた子供たちは、こうした活動を目にする機会がほとんどありません。このことが、独自の文化を持っているリベリアの特性を徐々に失わせてきているのです。そのため、学校関係者は、大切に保護されるべき美しい文化を小学校で教え込むことにしました。この文化的な行事は、特別な日を定めず各学校が日にちを選んで行いますが、たいてい学年末の試験が終わった日に行われています。

アフリカ衣装の日を祝う目的

アフリカ衣装の日を祝うことは、リベリアの文化を振り返り、リベリアの人々に、彼らの文化的遺産に付随する価値観を思い出させる日なのです。

リベリア、衣装
裸足でシャツのないバサ(Bassa)族、中央のヴァイ(Vai)族の首長の恰好をした男の子にたいして、ダンス競技で競い、バンディ(Gbandi)族の衣装を身に纏い踊りの才能を披露している女の子たちの集団。

上記の写真のように異なるアフリカの衣装を互いに見せ合うことで、リベリア人たちは、リベリア人らしい伝統的価値観を呼び起こします。そして、子どもたちは、自分たちの国が伝統文化を持ち、自分たちがその文化を維持していかなければならないと学ぶのです。儀式の中で、最もよく衣装を着こなした子供たちには、賞が授与されます。このために、親たちは子どもたちを自身の所属する部族の衣装で完全に飾り立てることができるように、とても頑張ります。子どもたちがアフリカの衣装の日に身を纏うものは、今日のリベリアの人々が普段着ているスタイルと違いますが、リベリアの人々に、自分たちが何十年も前にどの様に暮らしていたのかを考えさせるのです。

グレポ族、リベリア、民族衣装
グレボ(Grebo)族の民族衣装を着る子どもたち。

 

リベリアのファッション

近年、多くのリベリア人は西欧のブランドの服を着て、西欧人と変わらない服装をしており、リベリアのファッションとその他の世界から入ってきたファッションの区別は難しくなっています。それでも、リベリアの人々はアフリカでデザインされ、地元で育てられた綿の衣装を身に纏う機会を持っています。それは「お国の衣装」と呼ばれる非常に美しい典型的なリベリアの衣装で、アフリカ衣装の日の儀式が、その披露の場でもあるのです。

リベリア、民族衣装
アフリカのデザインの衣装を披露する。

儀式を祝う

学校でアフリカ衣装の日の行事について告知がなされると、学校は子どもたちのお祝いの日を待ちわびる熱気に包まれます。

行事の間、子どもたちはそれぞれの文化的背景に従って、異なる伝統衣装を身に纏います。子供たちはチョークで顔や体を飾り、遠くから識別がつかないようにします。彼らはそれぞれの衣装に身を包みながら、それぞれの道具を手に持ち、受け継がれるべき共通の価値観と習慣を示します。若い男の子たちは、短剣と槍とクライマ-(ヤシの木を登るために使われる編み込みの籐製品)を手に持ちます。これらの道具は、リベリアの人々が農耕に頼っていたことを象徴するもので、これは見逃せない装いの一つですし、社会が男性に特別な役割を与えたことを、この道具たちが象徴しています。他方、若い女の子たちは、ひょうたんと小型ナイフを持っており、これも社会が女性に与えた役割を象徴しています。祝賀行事は、リベリアの様々な部族を代表する衣装で、とても彩が豊かになります。女の子は、胸とお尻を覆っており、これは女性の身体の大切な部分は常に覆われているべきことを意味しています。彼らは、昔の人々が長年履き物なしで歩いていたことを追憶して、裸足で歩きます。この行事を特徴づける催しは、ダンス競技です。彼らは、部族ごとに特有の型の踊りを披露します。最もよい踊りをした部族には賞が授与されます。ダンス競技に続くのは、「お国の料理」です。異なる部族の人気料理が用意され、子どもたちは、どの料理が一番好きかを選ぶのです。

ヴァイ族、リベリア
ヴァイ(Vai)族の衣装を着る子ども。
マンディンゴ、リベリア
マンディンゴ(Mandingo)族の衣装を着る子ども。

冒頭写真:地元で採れた綿100%で作られた衣装を披露するリベリア人スタッフ

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